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樹木調査隊

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No.9

長い間、支えられ
 
この木はプラタナスです。なぜこんな形になったのでしょう。
支柱の横木を長い間つけっぱなしにしておくと、木はその支柱をのみこもうとします。きつく縛られた部分は、内樹皮の篩部組織が十分に形成されなくなり、上から降りてきた糖分などが幹の下部にまでいきにくくなり、縛られた部分の上部でたまります。すると、そこの部分の組織が異常に肥大し、障害となっている横木をのりこえ、下部の組織と連絡しようとするのです。
 支柱より少し上と下の幹の太さを比較して見て下さい。上の方が太くなっているのがわかりますか。支柱より下の幹は、固定されているのであまり太くなる必要がなく、支柱より上の幹は、揺れるために風荷重に反応して太くなったのです。
 今は支柱がはずされ、とてもアンバランスな樹形です。樹を支えてあげようとして、かえって不安定な状況になってしまいました。まるで長い間、親の過保護に甘えすぎて自立できない子供(大人)をみるようで怖いです。子供も木も自分で立つことができるような環境を作りましょう。

(苗)会報No.25より
筒をぬけるとそこは春でした

  ( ヒュウガミズキが花盛り、まさに春爛漫といった感じですが、あれ?ワイヤーの筒の先にも花が!花束のような状態になっています。これは誰かが切って筒に挿したわけではありません。ヒュウガミズキは下から光を求めて、長い長いトンネルを通って伸びてきたのです。筒に入ってしまった枝は自分の運命を呪うこともなく、頭上の光だけを目指して・・・・幸か不幸か、周りは刈り込まれてしまっても、筒の中は刈られませんでした。そしてこの春、筒から出て花を咲かせることができました。このような筒の中の枝あるいは根は通常の数倍の速さで伸びることが知られています。これからはどの枝よりも日の光を浴びて欲しいと願うばかりですが、この先どうなるのでしょう。
写真提供(佐藤修 練馬区在住)
(苗)会報No.26より
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