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No.7

半身生活
  このカキノキの幹は半分ありません。裏から見るととても薄っぺらい幹なのです。この木の幹の半分は、火事で焼けてしまったそうです。この木は傾斜もしているし、根元はしっかり支えているように見えないのですが、度重なる今年の台風にも耐え、見事に実をつけることができました。倒れなかったのはまわりの木が風除けになってくれたのかもしれません。今年は夏に乾燥したり、台風がたくさん来たり、木も危機感を感じて子孫を残そうと実をたくさんつけたのかもしれません。でも体半分でも、こんなに実をつけることができるんですよね。最後の力を振り絞ってのことなのか、来年もひょうひょうと生きるのか、このカキノキの行く末を見てみたいと思いました。
会報No.20より
過去の出来事

  この木は松の木です。この木は傾いて支柱をされていましたが、ついに切られてしまいました。針葉樹なので、傾き側の材を急速に成長させ、年輪の中心は上方に偏っています。しかし、この木はいつ傾いたのでしょう。初めの十数年の年輪は偏らず均等に成長しているので、初めから傾いていたわけではないようです。年輪を良く見ると、年輪にそって割れている場所があります。ここから急に年輪幅がひろくなっています。割れたのは切られて乾燥してからだと思いますが、この年に傾斜したのだと思います。そしてさらによく見ると、割れた場所から数年は傾斜側の年輪幅は広かったのですが、また年輪幅は狭くなっています。この年には支柱で支えられ、自分で支える必要がなくなったのでしょう。支柱で支えられていたのは知っていたので・・・年輪からこの樹の過去がわかるのです。
会報No.21より
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