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樹木調査隊

樹木Q&A・健康チェック

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No.4

身を守るための拳

  この木はイチョウですが、枝の先端がこぶのようになっています。このこぶは病気ではありません。同じ場所で何度も剪定を行うとできる「剪定こぶ」というものです。枝を切られると切り傷から病気が入る危険にさらされます。したがって同じところを何度も切られると、木もそれをみこして、そこに丈夫な壁を作ります。それがこぶのようになったのです。このこぶをみっともないと切ってしまうと、木がせっかく作った壁がなくなり、腐朽菌に対して無防備になります。空に突き上げた拳のような枝は、何度も切られることから身を守るために対応した姿なのです。
会報No.4より
ちょっとお散歩
 

  擁壁からちょっと外へお出かけ。誰も見ていないか確かめて、外へ歩き出しているかのようです。でもよく考えたら、木は乾燥している場所に根を伸ばすことはできません。コンクリートの上に根を這わせることは普通できないのです。じゃあこの2本の根はどうやって下の土まで到達できたのでしょう?考えられることは、昔この擁壁は、このように露出してなかったのではないでしょうか。擁壁の上には落ち葉等があり、土のようなもので覆われていたので、根を伸ばすことができたのではないでしょうか。そしてある日、落ち葉を掃いてみたら、根はすでに地面まで着地していたのです。この木は、落ち葉に隠れて、脱出の準備をしていたのでしょう。樹木もたまには外へお散歩したいのです。
会報No.6より
 
墓割り桜
 

  桜の根元の墓がみごとにもちあげられています。墓の下に根があり、その根が太くなると共に、石が上へ持ち上げられ、上のブロックは割れてしまいました。天然記念物に石割り桜というのはありますが、墓を割られるのは歓迎されないでしょうね。しかし、桜に悪気があったわけではありません。墓の下に伸びた根が太くなれるということは、根が空気や水を得られる場所だったということです。こういう場合、ただ単に根を切ると桜は衰退してしまうでしょう。桜が咲くのを楽しみにしている人は多いと思いますし・・・墓の方を移動させるか、墓をうかせる構造にするか・・・・桜がきれいに咲くのをみたら、きっと墓を割られたご先祖様もうらまないと思います。
会報No.7より
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