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No.32

隙間産業
 
 駅のホームの階段の上からふと外を見ると、キリの花が満開でした。ホームの人たちはまったく気がついていません。
 キリは屋根と屋根の間のとても狭い場所から伸びていました。こんな小さなスペースでも芽生えて、花開き、実をつけようとするキリはすごい木です。成長が特別に早いからこのような芸当ができるのでしょう。でもキリの種子がすごく薄くて小さいことを知っていますか?ドングリなどが芽生えて成長が早いのはわかります。ドングリの実は大きく沢山栄養が入っています。親から財産を残してもらって、芽生えた後も成長するのに使えるからです。けれどキリは裸一貫、ろくな財産ももらえず自分の力だけで驚異的に大きくなり、花をつけ、実をつけ、飛ばすのです。
 そして、なぜかこういう隙間に生えるキリをよく見ます。コンクリートの隙間とか・・・他の木は見向きもしない隙間狙い・・・目の付けどころが違うのでしょうか。若い頃から苦労して、隙間から枝を伸ばし稼いでいるたくましいヤツだと感心します。
 ちなみに東北地方のキリの花には赤い斑点があるそうです。昔、中国から導入されたときの品種の違いのようです。(苗)
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