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樹木調査隊

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No.3

闘病生活数十年〜a long illness〜

   このプラタナスは「永年性がんしゅ」という胴枯れ病の一種にかかっています。この病気は形成層、篩部細胞●しぶさいぼう●、辺材の柔細胞など、生きた細胞を侵します。毎年春になって木が年輪生長を始めると、病気の拡大は一時停止しますが、秋になって生長がとまると広がります。木は病気を広げまいと抵抗していますが、年々病巣は少しずつ広がっています。的のような輪の数を数えると、大雑把ですが何年前にこの病気にかかったかが分かります。このプラタナスはかなり長い年月、永年性がんしゅと闘っています。
会報No.1より
行きはよいよい帰りは怖い…I regret passing through〜
 

   この木は、ただ、日光を求めて、若い細い枝を金網から伸ばしただけなのです。おかげで日光に恵まれ、どんどん太い枝になることができました。そう…金網いっぱいに…そして、気がついたら身体が金網に食い込んでいたのです。でも、早くに気がついていたとしても、堅い身体をアミから引き抜くことはできません。金網のそばに植えられたときから、すでにこうなる運命だったのです。木は金網をよけて枝を伸ばすことはしません。日光を求めて無邪気に枝を伸ばします。植えるときは、金網から十分離して植えようよ、と金網の亡骸は語りかけています。
会報No.2より
 
「もう良い子はやーめた!」〜I gave up to keep style〜
 

   この木は、庭によく植えられるヒバですが、毎年、ことあるごとに剪定され、きれいなまるい形を保ってきました。しかし、幾度と繰り返される剪定にもう耐え切れなくなったのです。上の方の葉をよく見てください。寝癖みたいですが、葉の形が下の葉と違うのがわかりますか?上の葉だけ先祖がえりしています。剪定が繰り返されると、葉の量が減るため、生産されるエネルギーが少なくなります。この木は何とかしてエネルギーを得ようと、葉を先祖帰りさせて葉の伸張を伸ばしました。もう気取ってはいられない事態に追い詰められています。もう我慢の限界だ!「今まではいい子の振りをしていただけ、もう自然の自分でいさせて」とこの木はつぶやいています。
会報No.3より
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